
海外でもポイ活はできる?海外のポイント事情と、海外で日本のポイントを貯める・使う方法
個人商店がお店ごとに発行する紙のポイントカードに始まり、クレジットカード利用やアプリ払いで貯まるポイントなど、私たちにとっては当たり前の存在であるポイントサービス。
近年は「ポイ活」がたびたび話題になるなど、日本国内においてはすっかり市民権を得ているポイントサービスですが、意外と知らないのが海外事情です。このページでは、海外にもポイ活はあるのか、代表的な海外のポイントプログラムを紹介するとともに、海外旅行や海外在住のときに日本のポイントを貯める・使う方法も解説します。後半では、自社ポイントを運営する企業に向けて、海外の事例から学べることも紹介します。
<この記事のポイント>
- ポイント1 海外にもポイ活はある。イギリスの「Nectar」やドイツの「PAYBACK」のように、複数の企業で貯まる大型のポイントもある
- ポイント2 海外旅行中でも、クレジットカードやVポイントなどで日本のポイントを貯める・使うことができる。ただし、ポイントサイトには日本国内在住を前提とするものもある
- ポイント3 海外の大手プログラムは、ポイントの使い道を提携先に広げたうえで、会員価格やクーポンも組み合わせている
目次[非表示]
- 1.海外にもポイ活はある?
- 1.1.イギリス「Nectar(ネクター)」:英国最大の連合型ポイント
- 1.2.ドイツ「PAYBACK(ペイバック)」:ドイツ最大のポイントプログラム
- 1.3.イギリス「Tesco Clubcard(テスコ クラブカード)」:会員価格と組み合わせたスーパーのポイント
- 1.4.マイル・ホテルのポイントも世界共通のポイ活
- 1.5.日本との違い:共通ポイントの広がり方
- 2.海外旅行・海外在住のとき、日本のポイントは貯まる?使える?
- 2.1.クレジットカードの海外利用でポイントを貯める
- 2.2.Vポイントは「世界のVisa加盟店」で使える
- 2.3.ポイントをマイルに交換して、海外旅行に使う
- 2.4.注意:海外在住だと使えないポイントサイトも
- 3.海外の大手プログラムは「ポイント+特典」で顧客とつながる
- 4.企業が海外のポイント施策から学べること
- 5.海外のポイ活に関するよくある質問
- 5.1.Q1|海外にもポイ活はありますか?
- 5.2.Q2|海外にも共通ポイントはありますか?
- 5.3.Q3|海外旅行中に日本のポイントは貯まりますか?
- 5.4.Q4|海外在住でもポイントサイトは使えますか?
- 6.まとめ
- 7.おすすめの資料はこちら
海外にもポイ活はある?
ポイントを積極的に貯める人、その活動を指して「ポイ活」という言葉が生まれるほど、日常的にポイントサービスと親しんでいる日本人。
少しでもおトクに買い物をするため、なるべく還元率の高いクレジットカードを使用し、新しいサービスが登場すれば、ポイント還元キャンペーンを活用する。複数のポイントサイトでスキマ時間にコツコツとポイントを貯めている人も多く、日本人にとって「ポイント」は身近な存在です。
では、海外の「ポイント」事情はどうなっているのでしょうか。
実は海外でも、ポイントを貯めておトクに買い物をする人はたくさんいます。スーパーの会員プログラム、複数の企業で貯まる「連合型」のポイント、クレジットカードのポイント、航空会社のマイルやホテルの会員プログラムなど、形もさまざまです。ここでは、ヨーロッパの代表的なプログラムを見ていきましょう。
イギリス「Nectar(ネクター)」:英国最大の連合型ポイント
Nectarは、イギリスの大手スーパー「Sainsbury's(セインズベリーズ)」グループが運営するポイントプログラムです。Sainsbury'sや同グループの小売チェーンArgosのほか、British Airways、Esso(ガソリンスタンド)、American Expressなど、業種の異なる企業で貯めることができ、英国最大の連合型(マルチパートナー型)ポイントとされています。
アクティブ会員は約2,400万人、ポイントを貯められる提携先は500社以上にのぼります。仕組みとしては、日本の共通ポイントに近いものです。
ドイツ「PAYBACK(ペイバック)」:ドイツ最大のポイントプログラム
PAYBACKは、2000年3月に9社の提携でスタートした、ドイツ初のマルチパートナー型ポイントプログラムです。現在はドラッグストアのdm、スーパーのEDEKA、Amazonなど約700社が参加し、アクティブ会員は約3,500万人。ドイツでは10人中9人がPAYBACKを知っているとされ、ドイツ以外のヨーロッパの国でも展開しています。
なお、PAYBACKはアメリカン・エキスプレスのグループ企業です。
イギリス「Tesco Clubcard(テスコ クラブカード)」:会員価格と組み合わせたスーパーのポイント
イギリスの大手スーパー、Tescoの会員プログラムが「Clubcard」です。買い物でポイントが貯まり(1ポイント=1ペンス相当)、アプリから150ポイント以上で1.50ポンド分のバウチャー(金券)に交換できます。
特徴は、ポイントだけでなく、会員だけが安く買える「Clubcard Prices(会員価格)」や、アプリで配信されるクーポンと組み合わせている点です。さらに、提携先の「Reward Partners」でバウチャーを使うと、最大2倍の価値で利用できます。
マイル・ホテルのポイントも世界共通のポイ活
航空会社のマイレージプログラムやホテルの会員プログラムも、国を問わず利用されているポイントです。日本でも、ポイントサイトや共通ポイントで貯めたポイントをマイルに交換して、旅行に使うことができます。
日本との違い:共通ポイントの広がり方
日本では、Vポイント・楽天ポイント・dポイント・Pontaポイント・PayPayポイントなど、複数の共通ポイントが全国で並び立っています。一方、イギリスのNectarやドイツのPAYBACKのように、1つの連合型ポイントが国内最大の規模を持つ国もあります。どちらが良い・悪いという話ではなく、共通ポイントの広がり方は国によって違います。
海外旅行・海外在住のとき、日本のポイントは貯まる?使える?
「海外でもポイ活を続けたい」という人向けに、日本のポイントを海外で貯める・使う方法と注意点をまとめます。
クレジットカードの海外利用でポイントを貯める
手軽なのは、クレジットカードでの支払いです。たとえば三井住友カードは、世界のVisa加盟店での利用でもVポイントが貯まります。海外利用分のポイントの扱いは、カードごとに異なります。
ただし、海外での利用には「海外事務手数料」がかかります。近年は引き上げが相次いでおり、たとえば三井住友カードは2024年11月から、楽天カードは2025年3月から、それぞれ手数料を改定しています。ポイント還元率より手数料のほうが高くなる場合もあるため、利用前にカード会社の公式サイトで確認しておきましょう。
Vポイントは「世界のVisa加盟店」で使える
Vポイントは、海外でも使える共通ポイントです。貯まったVポイントを「VポイントPayアプリ」にチャージすると、世界中のVisa加盟店で1ポイント=1円分として支払いに使えます(Apple Payに設定すれば、Visaのタッチ決済に対応したお店で利用可能)。
ポイントをマイルに交換して、海外旅行に使う
共通ポイントやポイントサイトの中には、ANA・JALのマイルに交換できるものがあります。普段のポイ活で貯めたポイントをマイルにまとめ、海外旅行の特典航空券に使うという使い方もあります。交換レートや交換単位はサービスごとに異なるため、各公式サイトで確認しましょう。
注意:海外在住だと使えないポイントサイトも
海外に住んでいる場合は、ポイントサイトの規約に注意が必要です。ポイントサイトの中には、会員登録の対象を「日本国内に居住する個人」に限っていたり、日本国外からのアクセスでの利用を保証していなかったりするサービスもあります。海外在住の人は、利用前に各サイトの規約を確認しましょう。
海外の大手プログラムは「ポイント+特典」で顧客とつながる
前半で紹介した海外の大手プログラムには、共通点があります。それは、ポイントを貯めて使うだけでなく、アプリを入り口にして、会員価格やクーポン、提携先での特典を組み合わせていることです。Tescoの「Clubcard Prices」や、PAYBACKのアプリ(アクティブユーザー約1,800万人、ドイツのショッピングアプリでトップ3)は、その代表例です。
顧客が欲しい商品を欲しいタイミングでおすすめし、必要な情報を必要な場面で通知し、ユーザーの属性に合わせて特別価格を案内することで再来店を促す。日本のポイントサービスやアプリでも同様の仕組みや施策は取り入れられつつあります。
ただし、これらのプログラムはクーポンや会員価格をポイントの「代わり」にしているわけではありません。土台にあるのは、貯めて、提携先でも使えるポイントです。Tescoも、ポイントから交換したバウチャーを提携先のReward Partnersで使えるようにしたうえで、会員価格やクーポンを組み合わせています。
企業が海外のポイント施策から学べること
海外の事例から、自社ポイントを運営する企業が参考にできるポイントは次の3つです。
- 貯まる場所が多いほど、選ばれるポイントになる:NectarやPAYBACKは、業種の異なる数百社でポイントが貯まる仕組みで、数千万人規模の会員を抱えています。
- 提携先での使い道を用意する:TescoのReward Partnersのように、提携先で価値が上がる使い道があると、ポイントを貯める理由が増えます。
- 会員価格やクーポンは、ポイントに「上乗せ」する:Tescoは、ポイントを貯める会員向けに会員価格やクーポンを用意しています。特典はポイントの代わりではなく、ポイントを貯めている会員だからこそ届けられるものです。
値引きやクーポンは、使えばその場で終わる特典です。一方、ポイントは貯まっていくものなので、使い道が多いほど「次もここで貯めよう」と思ってもらえます。海外の大手プログラムも、この「貯める理由」を使い道の広さで作っています。
ただし日本では、1つの連合型ポイントに顧客が集まっているわけではなく、複数の共通ポイントが並び立っています。そのため、自社ポイントの使い道を広げるなら、1社で大きな連合型ポイントを作るよりも、顧客が普段貯めている共通ポイントと交換できるようにするほうが現実的です。
ただ、顧客が貯めている共通ポイントは1つではありません。ジー・プランの調査(2026年2月実施)では、「最も貯めているポイント」の8割以上を、楽天ポイント・PayPayポイント・dポイント・Pontaポイント・Vポイントの5大共通ポイントが占めました。一方で、1位の楽天ポイントでも37.1%にとどまり、顧客がメインで貯めているポイントは人によって分かれています(参考:『ポイントサービスに関する市場調査・2026年版_No.1』)。
つまり、自社ポイントの交換先を共通ポイント1つに絞ると、ほかのポイントを貯めている顧客を取りこぼしてしまいます。かといって、複数の共通ポイントとの連携を自社システムで一つひとつ構築するには、大きなコストと時間がかかります。
ジー・プランでは、自社ポイントの交換先として、複数の共通ポイント・大手ポイントをまとめて用意できる次のようなサービスを提供しています。
- ポイント・コンセント:自社ポイントを、約150銘柄の共通ポイント・大手ポイントへ直接交換できるようにするプラットフォームサービス。大手・共通ポイントの「直接発行」にも対応しています。
- PCT LITE:電子ギフト(デジタルコード)を介して、主要な大手・共通ポイントへの交換・発行を実現するサービス。貴社とジー・プランの2社間契約で利用でき、事前審査とお見積りの完了後、申込書の受領から最短30日で導入できます。
海外でも使えるポイントサービスの導入については『ポイントサービスの海外展開について徹底解説!』、ポイント交換サービスの費用については『【2026年版】ポイント交換サービスの費用はいくら?初期費用・月額をサービス別に解説』で解説しています。
海外のポイ活に関するよくある質問
Q1|海外にもポイ活はありますか?
あります。スーパーの会員プログラム(イギリスのTesco Clubcardなど)、複数の企業で貯まる連合型ポイント(イギリスのNectar、ドイツのPAYBACKなど)、クレジットカードのポイント、航空会社のマイルなど、さまざまな形のポイントがあります。
Q2|海外にも共通ポイントはありますか?
あります。NectarやPAYBACKは、業種の異なる多くの企業で貯められる連合型のポイントで、日本の共通ポイントに近い仕組みです。
Q3|海外旅行中に日本のポイントは貯まりますか?
クレジットカードには、海外での支払いでもポイントが貯まるものがあります(例:三井住友カード)。ただし海外事務手数料がかかるため、事前にカード会社の条件を確認しましょう。また、VポイントはVポイントPayアプリにチャージすると、世界のVisa加盟店で使えます。
Q4|海外在住でもポイントサイトは使えますか?
日本国内に住んでいることを登録条件にしているポイントサイトがあるため、規約の確認が必要です。
まとめ
海外にもポイ活はあり、イギリスのNectarやドイツのPAYBACKのように、日本の共通ポイントに近い大型のプログラムもあります。海外旅行中も、クレジットカードやVポイントを使えば、日本のポイントを貯めたり使ったりできます。
海外のポイント施策に共通するのは、ポイントを「使える場所」と「ほかの特典」でつなぎ、顧客との関係を深めていることです。自社ポイントの使い道を広げたいなら、顧客が貯めている複数の共通ポイントと交換できるようにするのが近道です。
約150銘柄のポイントと直接交換できる「ポイント・コンセント」は、大手・共通ポイントはもちろん、地域独自ポイントの発行・交換など自由にカスタマイズ可能です。ぜひこの機会にご検討ください。
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